平成27年12月23日(休)、「丹沢大山国定公園50周年記念フォーラム」をサブタイトルに平成27年度丹沢大山自然再生活動報告会が「かながわ県民活動サポートセンター」ホールにて開催され、神奈川県山岳連盟として尾崎樹仙氏(藤沢市山岳協会)が、「国定公園に指定された頃の丹沢の状況」と題した発表を行った。この日は、基調講演のほか4件の発表が行われ、尾崎氏からは神奈川県山岳連盟の関わりのなど国定公園制定の50年前の事情について自らの体験を交え状況を説明、最後に、岳連初代先輩が国定公園制定を記念して塔ノ岳山頂に建てた日時計に刻まれた自然愛護の碑文を読み上げ発表を締めくくった。
パネラーで登壇し、発表者全員と並ぶ尾崎岳兄(左から2人目)
日時計に埋め込まれた自然愛護の碑板内容
悠久幾百年、聳ゆる富士を背景に前に 大山を抱いて大洋に臨むこの丹沢山塊はわれらの郷土の山である。重畳として連なる峰、谷々、我らは朝に夕にその雄大なるを仰ぎ、その大自然の姿を賛美することのできる幸福を思う。我らはこの美しさを祖国に 生を受けて思うに、大自然は我等民族の 祖先と共にしてきたものである。大自然の 愛護こそ祖国愛に通ずるものであって我ら現代人がこれを担うのは義務でもある。 ここに丹沢大山国定公園指定に際して特にその愛護を提唱するものである。